バンダイナムコスタジオでは、Azureによるクラウドネイティブなゲーム開発スタジオ「DX Cloud Studios」のインフラ構築を通じて、CI/CDを含む様々なゲーム開発ワークロードをオンプレミスからクラウドに移行しようとしています。
しかしながら、ゲーム開発の現場ではモバイル機器・コンソール実機・組み込みマイコンシステムといった多種多様な開発機材を扱っており、これがテストやQAを含むCI/CDパイプラインの完全クラウド化の障害となっています。DX Cloud Studiosではこのようなどうしてもクラウドに持っていけない開発機材などの資産を総称して「レガシーアセット」と呼んでいます。
本講演では、多数の製品開発プロジェクトをホストするDX Cloud StudiosのCI/CDインフラにおいて、各プロジェクトが所有するレガシーアセットをどのように扱っていくのかに焦点をあて、実用的なインフラの設計と実装の手段についてのアイディアを紹介します。
- セルフホストCI/CDエージェントの活用と運用コストの削減
- WireGuard VPNルータアプライアンスによるクラウド仮想ネットワークの拡張
- 上記アプライアンスを開発するためのLinux組み込みシステムのCI/CD構築