Kubernetesのクラスターはnamespaceによって論理的に分割されているため、通常、異なるnamespaceのリソースにアクセスできません。これにより、不正なアクセスを防ぐことができますが、namespace間のデータ共有のユースケース等で、この制限が問題になります。具体的には、本番環境のデータを別のnamespaceの開発環境に持ってきてテストを行うようなユースケースの実現が困難となります。このセッションでは、この問題を解決するためにKubernetesのv1.26でalphaをターゲットにコミュニティで開発中のCrossNamespaceSourceProvisioningの機能(KEP-3294)が、ReferenceGrantなどの仕組みを利用して、どのように実現され、どのようにこの問題を解決する予定なのかを、デモを交えて説明します。