自動計装を導入したサービスで、どこまで分かれば十分で、どの処理に計装を追加すべきでしょうか。本セッションでは、OpenTelemetry eBPF Instrumentation(OBI)による自動計装とOpenTelemetry SDKによる追加計装を比較し、調査に必要な情報に応じて計装する処理を選ぶ方法を解説します。
題材は、キャッシュに当たれば保存済みの結果を返し、外れれば計算をやり直すGoのHTTPサービスです。計装しない場合を基準に、自動計装のみ、SDKのみ、両者の併用で、内部の遅い処理をどこまで調べられるかを確かめます。
併用には注意が必要です。OBIはデフォルトで、OTLPでトレースを送るサービスを検出するとそのサービスのトレースを出力しなくなります。SDKで計装していない通信のスパンまで記録されなくなる場合があるため、併用時の出力元の決め方も扱います。実行環境と入力をそろえ、記録するデータの量や応答時間への影響も比較します。
参加者は、自動計装に任せる範囲とSDKで補う処理、併用時の出力元を選ぶための基準を理解できます。
Grafana Labs
Staff Developer Advocate
グラファナラボジャパン合同会社スタッフデベロッパーアドボケイト。Grafana CloudとGrafanaスタックの普及と技術支援を担当し、特にオブザーバビリティ、SRE、DevOpsといった領域を担当。OpenTelemetryやGoのコミュニティの支援も活発に行っている。「OpenTelemetryではじめるテレメトリーサンプリング」執筆、「入門OpenTelemetry」「SREをはじめよう」「効率的なGo」「SLO サービスレベル目標」「オブザーバビリティ・エンジニアリング」翻訳、「SREの探求」監訳をはじめ、技術書の執筆・翻訳に多数関わる。