Agentic AIの活用はPoCの段階を超え、本番システムへの適用が進みつつあります。PoC段階では個別に検証されていたAIエージェントも、本番環境では他のAIエージェントや業務システムと連携しながら、重要なデータや機能へアクセスするようになります。そのため、AIエージェントが誰の権限で行動し、どのような操作を許可されるのかを適切に制御する「認可」が重要な課題となります。
本セッションでは、AIエージェントがツールや他のエージェントと連携するためのプロトコルとして広く利用されているMCP(Model Context Protocol)やA2A(Agent2Agent)における認可の要件や最新動向をご紹介します。
さらに後半では、認可機能を各AIエージェントやツールへ個別実装しないためのアプローチとして、ゲートウェイアーキテクチャと、その実装の一つであるAgentic AI Foundationのオープンソースプロジェクト agentgatewayをご紹介します。認可を中心とした視点から、Agentic AIを本番環境で活用するために求められる基盤アーキテクチャの方向性を展望します。
株式会社 日立製作所
チーフOSSコンサルタント
日立製作所のチーフOSSコンサルタント。Identity and Access Management(IAM)およびAPIを専門とし、認証認可基盤やAPIプラットフォームの設計・導入を数多く手掛ける。CNCF TAG SecurityではTech Leadとして活動し、2026年には同コミュニティへの継続的な貢献が評価され、TAGGIE Awardを受賞。CNCF AmbassadorおよびAAIF Ambassadorとして活動。KeycloakなどのOSSにコントリビュートするほか、KubeCon、Open Source Summit、AGNTConなど国内外のカンファレンスで講演を行う。