クラウドネイティブなプロダクション環境では、多数のマイクロサービスが多数のコンテナの上で、絶え間なく変化を続けながら動作することになる。その中から各種テレメトリーデータを集めて可視化し、複雑な状況の把握を助けるのが「オブザーバビリティ」と呼ばれている分野のプラクティスやツール群である…ということは、すでにご存知であろうことと思います。
一方で、すぐに課題になるのはそのコストです。バックエンドSaaSのライセンス料金、計装をしたアプリケーションのオーバーヘッド、構築や移行、メンテナンスに係る手間などを考えると、気軽に試せるものとは限りません。
本セッションでは、オブザーバビリティにかかるコスト構造について明らかにし、OpenTelemetryのトレースサンプリングなどを使って、どのようにコントロールできるかについて紹介していきます。また、というか同時に、テレメトリーデータの効率的な活用についても議論していきます。