クラウドの登場によるコンピューティングリソースの動的な利用を中心とした技術の進化、またビジネスのニーズの高まりにより、昨今の Web アプリケーションのアーキテクチャはより高度で複雑なものになってきています。Rimo が提供している議事録生成サービスである「Rimo Voice」もその例の一つです。
Rimo Voice はユーザに対して、音声データから自動で議事録を作成する体験を提供しています。この裏では、音声や動画の変換、機械学習による文字起こし、AI による文章生成、メール通知など、複数の依存するマイクロサービス・タスクを非同期かつ並列に実行する必要があります。
このような複雑な一連の処理、ワークフローを高いスケーラビリティで実現するために、Rimo では Google Cloud Platform を中心に、Cloud Run や Kubernetes、Argo Workflows、Temporal Workflow などクラウドネイティブな技術を駆使しています。
このセッションでは、これらの技術を組み合わせて実現しているアーキテクチャ、特にワークフローオーケストレーションに焦点を当て、Rimo で遭遇した課題や改善、進化について紹介します。
Rimo での事例の紹介を通して、複雑な Web アプリケーションをクラウドで構築するためのアーキテクチャのアイディアの参考になれば幸いです。