生成AIで4000万人基盤を自動化 Claude3.7 × Agentic Workflowによる次世代コンテンツモデレーション

Proposal: (不採択)

中級者   Application / Development

本講演は、クラウドAI実装に携わるエンジニア、プラットフォーム開発者、業務推進担当者向けの成功事例をご紹介します。

従来、生成AIは文章要約やコード生成など、回答誤りが許容される分野で利用されていましたが、弊社は会員数4000万人のプラットフォームにおいて、判断ミスが許されない領域、すなわちユーザー投稿の不適切表現を厳密に審査するコンテンツモデレーション業務に導入しました。従来は不適切投稿を放置するとSNS炎上や企業ブランド損傷のリスクから、人の対応が主でしたが、弊社はAIの精度を向上させ、完全自動化を実現。導入後には作業の60%を完全自動化し、従来7日かかっていた作業待ち時間を数分に短縮しました(99.5%削減)。

技術面では、AWS Step FunctionsとBedrockを基盤に、Agentic Workflow、Chain-of-Thought、Many-Shot Learningなどのプロンプト手法を活用し、自動化を実現しています。

本講演では、PoCから本番展開までのプロセスや、AIに意思決定を委ねる実装ノウハウをご紹介します。
またこれらの知見は他の業務自動化にも応用可能です。

Takahiro Matsui
合同会社 DMM.com
BEリーダー兼テックリード

大学卒業後、精密機器メーカーに入社。品質分析システムの開発を経験後、2015年、エンジニアとしての成長を求めDMM.comに入社。バックエンド基盤の構築を担当するプラットフォーム開発本部に配属され、不正対策のためのビッグデータの基盤や機械学習を用いた不正分析システムの導入に携わる。2020年からはユーザーレビューグループのリーダー兼テックリードとして、メンバーのサポートや生成AIを活用したユーザーレビュー基盤の改善などに取り組んでいる