コスト削減や開発の柔軟性向上を目的に、オンプレミスからクラウドへの移行を進める事例が増えています。しかし、オンプレ環境ならではの技術的なハードルや移行計画の立案に課題が生じることも少なくありません。ましてや、チーム全体のクラウド経験が浅ければ、さらに難易度が高くなります。
本セッションでは、当時新卒入社1年目の私が担当した「オンプレミス環境で運用されていたレガシーなプロダクトをAWSへ移行するプロジェクト」の経験を共有します。
具体的には、
- オンプレミスからAWSへ移行する際に直面した課題と解決策
- AWSの強みをどのように活かし、システムの最適化を行ったか
- クラウド未経験のメンバーが多いチームで技術力を向上させながら移行を進めた方法
- Datadogを活用した監視体制の強化と、運用効率化のための取り組み
を中心にお話しします。
また、インフラの再構築だけでなく、可用性の確保やシステムの監視といった運用面の課題も重要になります。本プロジェクトではDatadogを導入し、システムの可観測性を向上させることで、障害の迅速な検知やパフォーマンス・コストの最適化を実現しました。その具体的な工夫などについても触れます。
本セッションを通じて、「レガシーからクラウドへの移行を成功させるためのヒント」や、「クラウド技術が未成熟なチームにおける技術力向上へのアプローチ」を提供します。これからAWSやGoogle Cloudなどのクラウド移行を検討している方や、技術的なチャレンジをしたいと考えている新卒・若手エンジニアの方々にとって、有益なセッションとなれば幸いです。