sigstoreプロジェクトから学ぶコンテナイメージ署名とサプライチェーンセキュリティ

Proposal: (不採択)

初級者   Security

ソフトウェアサプライチェーンに対する攻撃が現実の脅威となる中で、コンテナイメージの真正性・完全性を保証し、信頼性のあるビルド・配布を実現するための手段として「sigstore」プロジェクトが注目されています。本セッションでは、sigstoreが提供するcosign・fulcio・rekorといった各コンポーネントの仕組みや役割に焦点を当てながら、イメージ署名の流れを技術的に解説します。

特にcosignを用いたコンテナイメージへの署名・検証に加え、SBOM(Software Bill of Materials)や脆弱性スキャン結果などのメタデータを署名付きでイメージに添付する仕組みを詳しく紹介します。これらの機能がどのようにソフトウェアサプライチェーン全体のトレーサビリティと検証性を高めるかを具体例とともに解説し、KubernetesやCI/CDパイプラインとの連携方法についても言及します。

「sigstoreを使うことで"何が"実現できて、"どこまで"を保証できるのか?」といった実践的な観点を交えながら、クラウドネイティブな環境におけるセキュリティ強化へのアプローチを紹介します。

Daiki Hayakawa
株式会社スリーシェイク
Software Engineer

これまでにバックエンドエンジニアやクラウドインフラエンジニアとしての経験を積んだ後、マネージドKubernetesサービスの開発や、パブリッククラウドとKubernetesを連携するためのKubernetesモジュールやKubernetes Operatorなどの開発を行う。
現在は主にコンテナやKubernetesの導入支援などを行っている。
個人ではCNCF Ambassadorとして、Kubernetesの勉強会の開催や、YouTubeでの情報発信などを行っている。