Kubernetes Persistent Volume 向けゾーン障害への備え

障害が発生しないシステムはありません。特にゾーン障害と呼ばれる電源や空調設備など様々な要因でデータセンターの区画(ゾーン)ごとダウンするようなケースもあります。 このようなゾーン障害のような大規模な障害が発生しても、ユーザ向けに提供しているサービスを ダウンさせるわけにはいきません。 特に、Persistent Volume(永続ボリューム)を使いデータを保持するようなアプリケーションやストレージではあらかじめゾーン障害を想定し、データの配置場所などを考慮した設計にすることが重要です。 これらの設計が不十分な場合、長時間のサービスダウンを引き起こすだけでなく、最悪の場合、データ消失することもあります。 そこで、本セッションでは、ゾーン障害に備えCSIのTopologyやストレージの機能を活用し安心・安全にデータを守るための設計ノウハウを紹介します。

Yukinori Sakashita

登壇者プロフィール

Yukinori Sakashita

ゼットラボ株式会社

Software Engineer

@ysakashita3

ysakashita


2003年日立製作所R&Dグループに入社し、ITインフラの運用管理技術の研究開発を担当。 2014年より海外研究所@シリコンバレーのラボ長を勤めた後、2018年にゼットラボ株式会社に移り、Kubernetesを中心とした クラウド技術の研究開発に従事。また、ストレージの業界団体SNIAでも活動。 博士(情報科学)、情報処理学会DP編集員、著書「基礎からの新しいストレージ入門」「Kubernetes実践入門」