クラウドネイティブに支える従量課金集計―Mackerel「daifukucho」の設計と運用

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中級者   Application / Development

本講演では、はてなが提供するオブザーバビリティプラットフォームMackerelの従量課金集計システム「daifukucho」の設計と運用を紹介します。Mackerelは2024年末にOpenTelemetryへ正式対応し、メトリック・スパン単位での課金体系が必要となりました。daifukuchoは課金根拠を後から検証でき、利用状況をユーザーに可視化することを目的に構築されました。AWS上にDataFirehose、StepFunctions、Athena等を組み合わせ、ほぼ生データを蓄積するシンプルな構成で、大量のデータを長期間安全に保存しつつ低コストで集計を実現しています。設計の背景には、課金への信頼性確保やユーザーへの透明性提供といった要求がありました。講演ではこのアーキテクチャに至った経緯、開発を安全に進めた工夫、さらに運用中に発生したトラブル事例を共有し、従量課金システムを支える技術と課題解決の実例を提示します。

Inoue Sachirou
株式会社はてな
アプリケーションエンジニア

.。oO(さっちゃんですよヾ(〃l _ l)ノ゙☆株式会社はてなでオブザーバビリティプラットフォームMackerelを作っています。)