CloudWatch Logsのコスト最適化を診断するBedrockエージェントを構築するにあたり、データを消さない操作(Intelligent Tiering有効化)は自動実行、データ削除を伴う操作(保持期間の新規設定)だけ人間承認を必須にする2レーン構成にしました。開発の過程で、Bedrockに「保持期間未設定のロググループがいくつあるか」を数えさせたところ、正解8に対し7と誤答する実バグに遭遇し、以降は数値計算をコード側で行う設計に変更しました。
ダミー12ロググループで検証した結果、承認0件でもTiering適用だけで2.7%減、コスト上位4件を承認して4.0%減、残り全件を追加承認してもほぼ変わらず4.1%減という結果に。単価構造(インジェスト課金とストレージ課金)を計算すると、ストレージコストがインジェストコストに追いつくには保持期間が約14年必要になり、多くのロググループではストレージ最適化がほぼ効かないことが分かりました。「どれだけ承認するか」より「どのグループを承認するか」が支配的という発見を共有します。
株式会社アイドルシステム
AWSエンジニア
AWS Community Builder(AI Engineering)。個人開発でAmazon BedrockやAgentCoreを使ったAIエージェントを多数構築しており、「承認ゲートをIAMで強制し、プロンプトに頼らない」設計を一貫した軸に据えています。ECS多段リリースパイプライン、決済の重複認可判定、CloudWatch Logsコスト最適化診断など、実際に動くシステムを本番運用しながら、AIエージェントに何を任せて何を人間の判断に残すかを検証・記事化しています。Qiita Tech Festa Day 2026、AWS Community Day Singapore 2026などで登壇。