コーディングエージェントの成果はモデルの賢さだけでなく「どこで動かすか」で任せられる仕事の幅が変わります。手元のPCでは蓋を閉じれば止まり、並列度はスペックで頭打ちになり、思い切った操作にはPC側のセキュリティ統制も要ります。LayerXの内製基盤haroでは、環境はエージェントの属性です。軽量な汎用環境からフル装備の開発環境、DBの向き先や権限を変えた環境まで、仕事に応じてKubernetes上に払い出されます。エージェントが実装を進め、人間はpreview URLと差分をレビューするだけ。環境は使い捨てで、壊しても誰も困りません。本セッションでは、これを支える自作のWorkspace CRDとOperatorを中心に解説します。エージェントが実際に動くのはごく一部の時間です。アイドル検知でPodをsuspendしてコストを抑え、heartbeatでロングランを検知していますが、復帰はPod起動待ちです。この限界の先を、CNCFに現れたエージェントサンドボックス(kubernetes-sigs/agent-sandbox、Agent Substrate)の検証結果と重ねて考察します。
株式会社LayerX
バクラク事業部 ソフトウェアエンジニア
Go Conference 3代目主催。golang.tokyo 運営。2026年 LayerX に Platform Engineer として中途入社。組織横断の次世代 AI プラットフォーム haro の開発に勤しむ。Kubernetes / Kubernetes SIGs メンテナ。Argo CD メンテナ。Kubernetes Contributor Award 2025 Cluster Lifecycle 受賞。