クラウドネイティブDBはいかにして物理制約を克服したか? 〜進化の歴史から紐解く、スケーラブルアーキテクチャの設計指針〜

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中級者 - Intermediate   Cloud Native  

クラウドネイティブなデータベースへの進化プロセスは、スケーラブルなシステム設計における良い参考事例です。 本講演では、DBがいかに密結合なシステムを克服し、分散アーキテクチャへ変貌したかを紐解きます。

従来のRDBMSは、コンピュートとストレージの密結合がスケーリングのボトルネックでした。Amazon Auroraは「コンピュートとストレージの分離」でアプローチしスケーラブルに、Google SpannerはTrueTime APIと分散合意により「分散システムの一貫性の課題」を克服、強整合性と可用性の両立に挑みました。

しかし、これらは「銀の弾丸」ではありません。ストレージとコンピュートの分離や分散合意アルゴリズムは、スケーラビリティと引き換えに、ネットワークホップの増加による「レイテンシー」というトレードオフを支払っています。

本セッションでは、この「トレードオフ」を構造的に解説します。「なぜスケールするのか」だけでなく、「そのトレードオフはなにか」、この関係性を正しく理解することで、データベース選定にとどまらず、分散システム全般に通用する「設計の指針」を提示します。

Yoshiaki UEDA
株式会社hacomono
プリンシパルエンジニア(分散システム)

株式会社hacomono所属のプリンシパルエンジニア(分散システム)。
hacomonoではマイクロサービス化に向けた課題整理/設計/開発を担当。
前職ではRaftを用いた分散ストレージを設計開発。
プライベートではRaftを用いた分散KVSに関する技術同人誌の執筆を行ったり、趣味でパブリッククラウドの論文を読みブログにメモとして残している。