1000個Lambdaがあるというとよく驚かれます。最初から1000個を目指していたわけではありません。EC2やECSの経験者が少ないチームで、教科書通りではなく目の前の課題に向き合い続けた結果、気づいたら1000個になっていました。
コードの構造が整っていない時期もありました。コンテキストごとにリポジトリは分けていたものの、Lambdaにインフラのコードからビジネスロジックまでをひとまとめに書いてしまい、共通処理が散乱していました。オニオンアーキテクチャをベースにリポジトリを整理し、ユースケースごとにLambdaを切り出す形にテンプレート化。月10億回呼ばれるLambdaでJavaランタイムのコストが肥大化し、言語変更ではなくGraalVMのカスタムランタイム化を選んだ結果、1つのLambdaだけで年間$30,000以上の削減を実現しました。
1000個あること自体が目的ではありません。8年間プロダクトが成長し続けている—それがこの選択の答えです。競争力・運用可能性・チームの習熟度、様々なトレードオフを考えて選択することの大切さを、このセッションを通じて一緒に考えられれば幸いです。
エムオーテックス株式会社
エキスパート
2025 Japan AWS Top Engineer、2025 Japan All AWS Certifications Engineer。入社当初からLANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版の開発に携わり、MDM領域の機能開発を担当。その後、大規模な技術負債の解消や
改善施策を経験。現在は開発チームにてアーキテクチャ改善・技術負債の解消・チーム全体の生産性向上に取り組んでいる。専門領域はScala・AWS・サーバーレスアーキテクチャ。