「OSSがあるなら自作するな」——CNCFを中心に成熟したエコシステムがこの常識を支え、多くの現場に恩恵をもたらしてきました。しかし採用したOSSの一部しか使っていなかったり、誰も面倒を見ず負債になったりするケースは少なくありません。さらにingress-nginxの廃止やKubeSphereのOSS版撤退のように、OSSの存続も約束されていません。
それでもOSSに頼るしかありませんでした。しかしAIコーディングが急速に発展し、書いた仕様が動くことが日々現実になっています。私自身も、AIコーディングでKubernetes Operatorをわずか4時間で実環境のテストまで完成させ、実運用に至りました。必要な機能だけをAIで実装し、CLAUDE.mdとSpecを残せば、誰も面倒を見なくなっても次の人がメンテできます。以前は自作がアンチパターンでしたが、今は自作しないことがアンチパターンかもしれません。
ではいつ自作し、いつOSSを使うべきか。本セッションでは「使う機能は何割か」「コミュニティは生きているか」「チームでメンテできるか」の3軸で、現場で使える判断フローと基準を共有します。
株式会社サイバーエージェント
インフラエンジニア
CNCF Kubestronaut。サイバーエージェント Platform Engineering領域Next Expert。SWE・DevOpsを経て2023年に入社。横断SRE組織の一員としてAmeba Platformの設計・運用に携わり、現在はPlatformチームでKubernetesを中心とした共通基盤の整備と改善に取り組んでいる。得意分野はセキュリティ設計、CI/CD基盤の構築・最適化など。