データ増加でRDBが苦しくなると、シャーディングや別DBへの移行が視野に入ります。しかし"早すぎるシャーディング"は、クエリ制約やテスト複雑化といった不可逆なコストで開発速度を削りがちです。一方で"遅すぎるシャーディング"は、性能・可用性リスクが顕在化してビジネス機会を失います。
本セッションでは、このジレンマに対して「アプリの不可逆変更(キー設計など)は最後に残しつつ、先に敷けるクラウドネイティブ基盤(VitessとFlink CDC)で単一Primary RDBを延命し、次の段階に備える」実戦パターンを、数百万ユーザー・数十億レコード規模を3年間運用した実績をもとに共有します。
メタデータロック起因のレプリカ遅延を検知し自動でルーティングから外す運用や、SQLファイルを追加しニアリアルタイムのマテリアライズテーブルを量産するK8s上のデータパイプラインなど、一筋縄ではいかない工夫も交えながら解説します。
受講後は「単一RDBの限界シグナル」と「延命の具体的手順」、さらに"いつ次段階へ進むべきか"を判断するための観測ポイントと設計の型を自分の環境に当てはめられるようになります。
パラレル株式会社
開発責任者
パラレル株式会社の開発責任者として、開発全般を幅広く担当。Vitess Operator / Flink Operator を活用し、Kubernetes 上で Vitess および Flink ベースの CDC パイプラインを数年にわたって安定して本番運用。Vitess・Vitess Operator・Debezium・Apache Flink CDC にも積極的にコントリビュートしている。