SREは広く会社全体を巻き込む活動です。したがってトップダウンに物事を進めがちですが、そういったアプローチは大きな反発を生みかえって展開が進まない、という問題もあります。
ダイキン工業ではこういった課題に対し、R&D部門からボトムアップのアプローチで技術的な取り組みを少しずつ全社に広げています。
その取組みにおいて重要なのが、「コミュニティ」という場と、「エフェクチュエーション」という考え方です。ダイキンでは"D2 Lounge"という400人以上が参加する技術者コミュニティを運営しており、単に技術情報を交換するだけではなく、時にはコミュニティを通じて新たな仕事が生まれたりと、活発な交流の場として運営しています。
こういった巨大なコミュニティを進化させたり、その他の技術的な取り組みを支えてきた考え方に「エフェクチュエーション」という軸があります。これは大きな計画を描くよりも、偶然を含めた機会を大事にしながら意思決定を行う考え方です。エフェクチュエーションを通じてどのようにコミュニティを拡大し、SREを軌道に乗せる仲間を見つけてきたのかを、具体的なストーリーを元にお話しします。
ダイキン工業株式会社
主任技師
ダイキン工業テクノロジーイノベーションセンター主任技師(課長級)
IoTデータプラットフォームのSRE、サービスエンジニア支援動画会議システムのアーキテクト、社内AWS技術標準の策定などを歴任。傍ら社内技術系コミュニティの構築や外部登壇などを通じて社内外の横のつながりを構築してきた。
近年はAIを活用した開発手法の展開にも注力。AI駆動開発コンソーシアムボードメンバー。