ヘルステックスタートアップのUbieでは、規模や特性の異なる大小70以上のマイクロサービスを運用しています。それらの大部分は1つのGKEクラスタ上で稼働していましたが、急激な事業成長とともに、システム的、開発効率的な課題を複数抱えていました。
そこでSREチームでは、昨年後半から今年にかけてマルチクラスタ構成の新基盤を作成し、既存のマイクロサービスの大部分をマイグレーションしました。
また移行に際しては、今後の認知負荷増大に備えてtemplating toolの作成や、develoer portalの構築なども同時に実施しました。
本セッションでは、マイクロサービス基盤を開発・運用するSREやPlatform Engineerを対象として、次のようなトピックを話します。
- ヘルスケア領域を扱うUbieのクラウドアーキテクチャと、マルチクラスタ戦略を採用した理由
- マルチクラスタGKEへの漸進的で安全な移行方法
- マルチクラスタIstioサービスメッシュの実装パターンと、Ubieでの実装例
- Ubieにおけるプラットフォームエンジニアリング(templating tool, developer portal)
- 移行プロジェクト全体を通して得た知見、難しさ、反省点