マルチテナントの Kubernetes クラスタでは他のテナントに影響を与えないためにポリシ制御によるガードレールを厳密に運用する必要があります。従来、その実現には Validating/Mutating Admission Webhook や Gatekeeper/Kyverno 等のサードパーティアドオンが使用されていますが、運用やパフォーマンスに課題があります。
PFN では、それらの課題が解決された「Validating Admission Policy (v1.30 で GA)」を早くから実践導入しており、ポリシのテストの課題に対して今年のインターンシップで「kaptest (https://github.com/pfnet/kaptest)」を開発しオープンソースで公開しました。また、今後 Kubernetes に実装予定の「Mutating Admission Policy」への移行についてインターンシップにおいて調査、検証を行いました。
本発表は、PFN のマルチテナントクラスタにおける Validating Admission Policy の活用事例と OSS で公開したテストツール、また Mutating Admission Policy の調査検証結果についてインターン生と合同で共有します。仕組みからポリシテストの実践まで、初学者からすでに使用されている中級者まで楽しんでいただける内容です。