適切なアプリケーション運用には、認知負荷を抑えつつ安全に導く「ゴールデンパス」の整備が不可欠です。
マイクロサービスが増え、運用が各チームに分散するほど、マニフェスト管理のコストと認知負荷は増大し、継続的な運用は困難になります。
そこで、共通の抽象化レイヤを導入し、テンプレート化やワークフローを通じて再現性を確保する「アプリケーション抽象化モデル」が注目されています。これにより、宣言的な制約によってベストプラクティスに沿った、チーム横断で再現可能なセルフサービスが実現できます。
本セッションでは、まず実務で想定されるユースケースを軸に、テンプレート化と検証により構成のばらつきやドリフトの抑制など、アプリケーション抽象化モデルの有用性について解説します。
また、「Kro」「KubeVela」「Crossplane」など実現するためのツールについて、抽象化の粒度、既存スタックとの親和性、ガバナンスといった観点から比較検証し、代表的な適用シナリオに沿って特徴や課題について紹介します。
受講者の皆様に、状況に応じて採用可否を判断するための観点と、抽象化の取り組みを推進するための指針を提供します。