Karpenterによる自動管理で、Kubernetesのワーカーノードは不要になれば消えるものへと変わりました。24時間365日止められない金融システムにとって、この前提は可用性の考え方の見直しを迫るものでした。
本セッションでは、複数のシステムが相乗りする金融機関の共通基盤に、KarpenterのAWSマネージドサービスであるEKS Auto Modeを導入し、ワーカーノードを約50%削減した事例をお話しします。ノードが入れ替わる際に処理中のリクエストをどう守るか、冗長性をどこまで崩してよいかを、Podの停止を何秒待たせるかという値の決め方とあわせて紹介します。さらに、これらの設定を担当者任せにせずリリース時に自動でチェックする仕組みと、その仕組み自体がKubernetesのバージョンアップで前提から崩れた経験から、ガードレールは作って終わりではないという話もお伝えします。
Karpenterやスポットインスタンスの活用を検討しているものの可用性への影響が気になって踏み出せない方、共通基盤の品質を担保する立場の方に聞いて頂きたいです。
株式会社 野村総合研究所
エキスパートアーキテクト
金融機関向けシステム基盤の設計・構築に従事。Amazon EKS を用いたマイクロサービス共通基盤の導入と運用を担当し、24時間365日止められないシステムを Kubernetes 上でどう安定稼働させるかを主なテーマとしている。Kubestronaut / 2021,2024,2025,2026 APN AWS Top Engineer / AWS Community Builder。CNDW・JAWS-UGなどのコミュニティで EKS の設計・運用に関する登壇を継続している。