Track A — 2026/05/14 13:40-14:10

サンプリングは「作る」のか「使う」のか?分散トレースのコストと運用を両立する実践的戦略

中級者 - Intermediate スポンサーセッション

分散トレースは本番環境の可視化に不可欠ですが、データ量増大に伴うコストや基盤負荷が大きな課題となります。解決策としてテイルベースサンプリングが有効ですが、自前運用には特有の技術的難所が存在します。本セッションでは、OpenTelemetry
Collectorを用いた「実運用に耐えうる」サンプリング構成を解説します。gRPCの負荷分散制約を考慮したルーティング設定や、KubernetesでのStatefulSet活用など、具体的な実装パターンとデモを交えて詳しく解説します。

一方で、オブザーバビリティ基盤自体の運用保守が、本来の「サービス改善」の時間を圧迫するという側面も無視できません。そこで、DIY構成の知見を整理した上で、本番環境におけるもう一つの有力な選択肢として、マネージドサービスによるサンプリングアプローチについても考察します。サンプリングを自ら「作り込む」苦労と、機能として「利用」する利便性の双方を比較検証し、変化の激しいクラウドネイティブ環境において、自社に最適な基盤を選択するための判断材料を共有します。