hacomono では、1,000 万人以上の登録ユーザーを抱えるサービスを提供しており、今後はさらに複数のプロダクト展開を計画しています。これまでプロジェクトごとに AWS アカウントを発行し個別にリソースを管理してきましたが、組織の成長とともに、このやり方だけでは限界が見えてきました。
そこで現在、共通基盤を Kubernetes 上に構築する取り組みを進めており、その一つとして Crossplane を導入しています。
Crossplane による抽象化は、開発者体験やセキュリティの向上、基盤の柔軟性確保につながっています。一方で、トラブルシューティングの難しさ、従来の IaC ツールとの違い、認知負荷といった課題にも直面しました。
本セッションでは、Crossplaneの概要に加えCrossplane を利用して見えた抽象化の価値と課題を整理し、どのように現場で向き合っているのか等を紹介します。
また、課題対応の中で内部実装を読み解いた経験から、Crossplane の裏側の仕組みにも触れ、利用だけでは得られ難い知見も共有します。