生成AIで実現する自律的なシステム可視化基盤と、これからのオブザーバビリティ

Proposal: (エントリー済み)

中級者   Operation / Monitoring / Logging

クラウドネイティブ環境の普及とマイクロサービス化によるシステム複雑化にともない、ITシステムが生成するログの多様性・複雑性が増大してきています。特に、ドメイン固有のビジネスロジックに依存した複雑なログ構造を持つような場合はETL処理の自動化・汎化が困難であり、ログ可視化基盤の組織横展開時にドメインごとの個別対応や専門知識を持つエンジニアによる手動設定が必要でスケーラビリティの阻害要因となっています。

上記課題に対して、本セッションでは AWS Bedrockを活用した自律的なログ構造解析・パーサ生成により、専門知識不要でシステムのゴールデンシグナルを可視化可能な統合システム可視化基盤を構築した事例を紹介します。
また、後半パートでは、生成AIによるシステム自律改善が進んでいくであろうこれからの時代において、オブザーバビリティはどうあるべきか、その課題について考察していきます。

本セッションは、組織横展開に課題を感じている方や生成AI活用を検討している方に対して知見を共有し、生成AI時代のオブザーバビリティについて議論するきっかけになれればと考えています。

Kohei Tsuzuki
三菱電機株式会社
主任研究員

2013年入社以来、社内IT基盤共通化やIoT機器連携基盤、データセンターの運用業務効率化などの開発に携わる。
現在はITサービス開発運用効率化に向けた、パブリッククラウドの活用やモニタリング技術の開発、InnerSource推進などに取り組んでいる。