Kubernetesの運用負荷を乗り越えろ!小規模チームが挑む Docker SwarmとOpenTelemetryによるプラットフォームの実現

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初級者   Operation / Monitoring / Logging

私たち、共創進化スマート社会実現推進機構では、学内のIoTデータをElasticsearchに集約し、エレベータや照明などを制御するAPIプラットフォームを開発しています。

システムの成長に伴いアプリケーションは増加し、その運用が大きな課題となっていました。現状の環境はオンプレミスのProxmoxクラスタで、複数のVM上でdocker-composeによりコンテナを起動しています。Zabbixなどで監視はしているものの、アプリケーションのログ監視やノードメンテナンス時のコンテナ退避など、手作業による運用に限界を感じていました。

解決策としてKubernetesも候補に上がりましたが、私たちの少数精鋭チームでは運用ハードルが高いと判断し、運用負荷の低減を狙いあえてDocker Swarmを選択しました。さらにOpenTelemetryの導入により、アプリケーションのオブザーバビリティも向上させています。

本セッションでは、オンプレ環境で乱立したコンテナ群をいかに統制し、監視体制を刷新したのか。小規模組織だからこそ活きる、クラウドネイティブ技術を活用した現実的なアプローチとその知見を共有します。

Koichi Hirachi
電気通信大学
学生・技術支援員

大学では矢﨑研究室に所属しインフラ基盤の効率的な運用に関する研究を行っている。
その側で、共創進化スマート社会実現推進機構にて技術支援員として勤務し、プラットフォームの基盤の構築、デモ用のアプリケーション開発などに従事。
ネットワークやクラウド基盤に強い関心を持ち、自宅でプライベートクラウドを構築。その知見を「おうちクラウド研究部」として技術同人誌の執筆などを通じて発信している。