私たち、共創進化スマート社会実現推進機構では、学内のIoTデータをElasticsearchに集約し、エレベータや照明などを制御するAPIプラットフォームを開発しています。
システムの成長に伴いアプリケーションは増加し、その運用が大きな課題となっていました。現状の環境はオンプレミスのProxmoxクラスタで、複数のVM上でdocker-composeによりコンテナを起動しています。Zabbixなどで監視はしているものの、アプリケーションのログ監視やノードメンテナンス時のコンテナ退避など、手作業による運用に限界を感じていました。
解決策としてKubernetesも候補に上がりましたが、私たちの少数精鋭チームでは運用ハードルが高いと判断し、運用負荷の低減を狙いあえてDocker Swarmを選択しました。さらにOpenTelemetryの導入により、アプリケーションのオブザーバビリティも向上させています。
本セッションでは、オンプレ環境で乱立したコンテナ群をいかに統制し、監視体制を刷新したのか。小規模組織だからこそ活きる、クラウドネイティブ技術を活用した現実的なアプローチとその知見を共有します。