モビリティプラットフォームの未来を築くクラウド基盤 ― 非機能要求を満たし続けるための設計と運用の進化

Track C 2025/11/18 16:20-17:00

初級者   Architecture Design     スポンサーセッション

本セッションでは、設立から5年が経ったKINTOテクノロジーズがProduct as a Platformとして構築・運用しているクラウド基盤について知見を共有します。
我々は「クルマのサブスク」KINTOを始めとした多くのサービスを支えるプラットフォームとして、すべてのインフラストラクチャを一つの組織が一貫してサポートすることで統一的な仕組みでそれらを提供することに成功しています。
設立当初はプライベートデータセンターから始まったサービスが、わずか5年の間にクラウドリフトやコンテナ化を経てプラットフォームとしてのプロダクトに成長した背景には、トヨタ自動車グループが目指すモビリティプラットフォームの実現に向け、迅速な新規サービスの立ち上げへの期待と金融情報を扱う組織としてのシステムに求められるハイレベルな非機能要求がありました。このような状況に対応するため、あえてインフラ領域をプラットフォームとして独立させ、アプリケーションの開発者が意識せずともシステムを開発・リリースできる仕組みづくりを行ってきました。
このような経験の中で作り上げたクラウド・インフラストラクチャの全体像やそれを効果的に保守拡張していくための専用Terraformライブラリの活用状況、様々なProduct as a Platformサービスとの関わり方などに触れながら、我々の目指す CloudNative な未来についてお話しします。

本セッションでは、以下のトピックを中心に解説します。
・すべてのインフラストラクチャを一つの組織がサポートするとはどういうことか
・専用Terraformライブラリの構造とPros/Cons
・プラットフォーム組織の役割と提供サービス

Hajime KOSHIRO
KINTOテクノロジーズ株式会社
シニアクラウドエンジニア

2025年1月よりKINTOテクノロジーズ株式会社にてクラウドインフラ担当として従事。中小SES、大手SIer、Web系事業会社にてSREやプロジェクトマネージャ、システムアーキテクトを経験。