市場にはDatadogをはじめ優れたインシデント管理ツールが数多く存在します。しかし現場の真のボトルネックはツールではなく、複数インシデントを同時にさばく多忙なマネージャー、チームに埋もれた暗黙知、属人的な意思決定プロセスといった「人間系のダイナミクス」にあります。
SIGQが構築したIncident Lakeは、エンジニアを置き換えるのではなく、組織に散在する暗黙知を構造化し、分散したオペレーションシグナルを統合することで、マネージャーの一貫性ある意思決定を支援するインテリジェンスレイヤーです。LLM推論とRAGを活用した組織メモリにより、認知負荷を大幅に軽減します。
本セッションでは、既存ワークフローへのAIエージェント統合手法、運用知識を捕捉するアーキテクチャパターン、LLMハルシネーション対策、MTTR改善の実績を紹介します。AIを「ICのツール」ではなく「組織の意思決定を増幅する仕組み」として活用するアプローチを持ち帰っていただけます。
株式会社SIGQ
代表取締役CEO
新卒で株式会社マネーフォワードに入社。ベトナム拠点への出向を含め、海外を含む開発現場でマネジメントや開発に従事。2022年に株式会社プレイドに入社し、Platform Engineeringを担当。大規模分散データシステムの開発に携わる。2024年に株式会社SIGQを設立。筑波大学大学院修了、専門はデータベースと分散システム。AI時代に必須となる、運用データという非構造化・リアルタイムな情報を扱う専門家。
講演実績
- Fastly Yamagoya 2023 (Tokyo)
- PagerDuty Summit 2023 (Tokyo)
- Datadog Summit Tokyo 2024
- DEIM2025 第17回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム
- DOLAP 2026, International Workshop on Design, Optimization, Languages and Analytical Processing of Big Data
このセッションに関する質問と回答
いつごろGAしますか?
Incident LakeはGAしているサービスです。すでに本番利用いただいているお客様もいらっしゃいます。セッション中にご案内したマルチクラウドアーキテクチャに関しては、随時リリースしております。
どこまで経営とみなすか、でもありますが、課長級がセキュリティ対応を拒む傾向にあるように思います。経営者はセキュリティの重要性を気にされているのかな、ここまでセキュリティニュースが溢れているから大丈夫と開き直っているのではないかなと懸念しています。考え方を変えてもらうにはどのように動くべきなのでしょうか。
この課題は各社個別のものではなく業界全体の課題だと認識しております。セキュリティ対応は組織全体で取り組む必要があるため、経営層・役員の方々とお話しすることが重要だと感じます。現場課題と捉えてしまうと、解決への取り組みが困難になります。弊社では勉強会の開催を通じて、課題解決のご支援を進めております。