当社では2024年より開発組織が急拡大し、創業当初のワンプロダクトからマルチプロダクト展開へと移行したことで、日々の運用業務も大幅に増加しました。
従来は運用担当者しか本番環境にアクセスできず、開発者と運用担当者との調整にも時間を要するようになり、SREチームがボトルネックとなってお客様への価値提供サイクルが遅延するリスクが生じていました。
この課題を解決するため、私が所属するシステム基盤チームでは、開発者だけで業務を完結できるセルフサービスの仕組みを提供してきました。
提供例
・Aurora Zero-ETLを用い、マスク処理された本番データをいつでも参照可能にしたダイナミックマスキングDBの提供
・AppStream 2.0とEntra IDのPIMを組み合わせ、一定期間のみアクセスを許可しつつ「誰がいつまで本番環境にアクセスしたか」を記録できる運用基盤の提供
本セッションでは、開発規模が10倍に拡大しても単に人員を増やすのではなく、仕組み化によって持続可能に運用できるようにしたプラットフォームエンジニアリングの実践について説明いたします。